液晶やプラズマテレビなどでインターレース(飛び越し走査)信号をプログレッシブに変換することをプログレッシブ変換(IP変換)と言います。 プログレッシブ変換を行うには静止画合成方法と動画合成方法の2種類があります。
静止画合成方法は、インターレース信号の偶数列(トップフィールド)と奇数列(ボトムフィールド)を合成して作成します。
【インターレース信号】 トップフィールド1A ボトムフィールド1B トップフィールド2A ボトムフィールド2B 1 □□□□□□□ □□□■□□□ □□□□□□□ □□□□■□□ 2 □□■□■□□ □□□□□□□ □□□■□■□ □□□□□□□ 3 □□□□□□□ □■□□□■□ □□□□□□□ □□■□□□■ 4 □■■■■■□ □□□□□□□ □□■■■■■ □□□□□□□ 5 □□□□□□□ □■□□□■□ □□□□□□□ □□■□□□■ 6 □■□□□■□ □□□□□□□ □□■□□□■ □□□□□□□
【合成画像】 合成1(1A+1B) 合成2(1B+2A) 合成3(2A+2B) 1 □□□■□□□ □□□■□□□ □□□□■□□ 2 □□■□■□□ □□□■□■□ □□□■□■□ 3 □■□□□■□ □■□□□■□ □□■□□□■ 4 □■■■■■□ □□■■■■■ □□■■■■■ 5 □■□□□■□ □■□□□■□ □□■□□□■ 6 □■□□□■□ □□■□□□■ □□■□□□■
この方式で合成した画像をそのまま動画として再生すると、動きのある部分(合成2の画像)がボケて見えてしまいます。 これを「動きボケ」といいます。
「動きボケ」の対策として動きのある画像を合成する方法に動画合成方法があります。
【合成画像】 トップフィールド1 ボトムフィールド1 トップフィールド2 ボトムフィールド2 1 □□◆□◆□□ □□□■□□□ □□□◆□◆□ □□□□■□□ 2 □□■□■□□ □◆□◆□◆□ □□□■□■□ □□◆□◆□◆ 3 □◆●◆●◆□ □■□□□■□ □□◆●◆●◆ □□■□□□■ 4 □■■■■■□ □●□□□●□ □□■■■■■ □□●□□□● 5 □●◆◆◆●□ □■□□□■□ □□●◆◆◆● □□■□□□■ 6 □■□□□■□ □◆□□□◆□ □□■□□□■ □□◆□□□◆
上記のパターンは単純な垂直補完の図ですが、最初の画像ではトップフィールドの信号からボトムフィールドを補完し、 次の画像ではボトムフィールドからトップフィールドを補完した状態を表しています。(◆と●の部分)
これらの補完した画像を約1秒で60枚再生することで、高画質でのプログレッシブ再生を行っています。
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