良い映画を良い環境で見るためにはスクリーンのサイズを最適にする事が必要です。 特に正面の壁一杯のスクリーンを選んでしまったりすると、フロントスピーカーを設置する場所がなくなり失敗する羽目になります。
良く耳にする「○○インチ」サイズのスクリーンという言葉。 これはスクリーンの対角線のサイズを差しています。よって実際に設置する時には「縦×横」の寸法に変換しないと、 部屋の間取りや壁のサイズに合わせて考えることが出来ません。また普通部屋の寸法はSI単位系(メートル)で表しているのに対して、 ややこしい事にスクリーンのサイズはインチ単位で表されるので、自分で計算する場合にはメートル単位に換算する必要があります。
一般的に市場で売られているスクリーンには、主に映画などを映すための「ワイドスクリーン」と、 プレゼンテーションなどで使用する「スタンダードスクリーン」が有ります。
映画鑑賞を目的としてスクリーンを選ぶならば、迷わず「ワイドスクリーン」を選ぶべきでしょう。
以下は代表的なスクリーンサイズです。設置する壁などのサイズから最適なスクリーンサイズを割り出せます。 実際にはブラックマスク(黒い縁取り)を入れるともう少し大きくなりますので購入前に良く確かめた方が良いでしょう。
自分で計算する場合には、まず設置するスクリーンタイプの縦横比を調べます。
次に、三平方の定理を使って縦と横の倍率を計算します。 (ワイドスクリーンの場合) 縦(Y) = 9/√(9^2+16^2) = 0.49 横(X) = 16/√(9^2+16^2) = 0.87
最後にインチをミリメートルに換算し、倍率を掛けて縦横の寸法を計算します。 (80インチの場合) 縦(Y) = 80×2.54×0.49 = 996mm 横(X) = 80×2.54×0.87 = 1771mm
通常ビスタサイズやシネスコサイズのスクリーンを購入しようとすると、まず特注になってしまいます。 これは何故かというと、普通DVD-Videoなどはスクリーン上でちゃんと端が切れないように横幅を揃えて縮小し、 上下に黒い帯び(レターボックス)を表示するので、 わざわざ特殊なサイズのスクリーンを用意しなくても問題無いように作られているためです。
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