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牌効率

麻雀をある程度やっていると牌効率と言う言葉を耳にします。

しかしこの“牌効率”と言う言葉は、人により思い描いている内容が異なっていたり、 その時の状況に応じて使い分けられていたりします。

牌効率とは

一般的に牌効率とは「手役を作るために取捨選択する効率」のことを指します。 恐らくこの定義に関しては誰も異を唱えることはないと思います。

ここからが意見の分かれるところとなりますが、「効率よく高い得点が得られる」、 即ち“期待値を最大化”する打ち方を指して「牌効率が良い」と言う人が居れば、 単純に、一直線に和了に向かう“最速の手作り”の効率を指して言う人もいます。

本来は場面によって使い分けるべき「牌効率」という言葉ですが、 その場面というものが、他家を含めた点数状況や場の進行状況、自分の手牌と川や山の状況ほか、 確率的に同じ状況になることが殆ど無いために、色々な状況を含んだまま、使う人の思いを込めて「牌効率」 という言葉が発せられているのが現状だと思います。

期待値を考慮した牌効率

前者における「牌効率」を考えた場合、下記の式で表されるこの“期待値”というのが曲者です。

期待値 = 和了得点×和了確率

麻雀での理論上の和了確率は“25%”ですが、ここで求めるべき和了率はその局のその状況においてです。 和了得点は狙う役をリーチするか、一発があるか、裏が乗るかなどで場合分けして定義できるとしても、 配牌から同じ牌姿になる確率など無いに等しい無数の組合せの中で、序盤から和了確率を求めて、 “期待値”を考慮した牌効率を論じるのは、かなり生産性の低いことだと私は考えています。
(配牌時の組合せは、13613 = 483774556165488000 にも上ります)

例えば、配牌時に手牌の中に赤ドラ(5萬)が一枚ある場合と自風牌が一枚ある場合、どちらも面子にすれば一翻になりますが、 手作り上多くの有効牌を使える赤ドラの方が、対子を重ね刻子にしなければならない自風牌よりも、和了確率が上がるため、 得点期待値が上になります。

この程度であれば、序盤から期待値を含めた牌効率を考慮して行きますが、高い役を狙って手作りをしていくような場合、 期待値を考慮した牌効率は、そもそも度外視される事が多いのが現状です。

よって私が期待値を含めた牌効率を考えるときは、手が煮詰まってくる二向聴(リャンシャンテン)になってからが殆どです。

最速聴牌を目指した牌効率

逆に後者における「牌効率」は明確になります。

4人の配牌が同じで、山に隠された牌も同一で並んでいるならば(そんな状況はまず起こりませんが)、 聴牌までの確率は等しくなり、有効牌を効率よく使える、牌効率の良い打ち方をする人が和了へ近づきます。 つまり、“4面子+1雀頭”の完成のみを目指した打ち方が、最も牌効率が良くなるわけです。

手牌を完成面子や雀頭と、面子候補となる塔子や浮き牌に分け、それぞれの面子完成確率を考えれば、 自然と最速聴牌を目指した牌効率になっていきます。

麻雀は上がって何ぼの世界ですので、例え立直(リーチ)のみでも先に上がればその局は勝ちとなります。 しかし麻雀に運は付き物。いつまでも効率重視の低い得点だけ上がって、最後まで逃げ切れるとは限りません。

このような効率のみを重視した打ち方は、例えば自分はまだ三向聴(サンシャンテン)で、 他家が良形の高得点が望める一向聴(イーシャンテン)だった場合など、先に聴牌されて上がられてしまい、 気がつけば一発逆転、なんて良くある話です。

理想の牌効率とは

結局のところ理想的な牌効率を考えた場合、まずは人より早く上がれる“最速聴牌を目指した牌効率”の技術を身につけ、 その上でその場の状況に応じた“期待値を考慮した牌効率”を使い分ける、 “バランスの取れた牌効率”の技術を身につけることだと思います。



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