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大いなる遺産

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GREAT EXPECTATIONS

評価 ★★★★★|★★
種別 ドラマ/ロマンス
製作年 1998
製作国 アメリカ
配給 Twentieth Century Fox Film Corporation
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 イーサン・ホーク、グウィネス・パルトロー、ハンク・アザリア、クリス・クーパー、アン・バンクロフト、ロバート・デ・ニーロ
【ストーリー】

 フロリダのガルフ・コーストに面した小さな町。10歳になるフィン・ベルは、姉のマギー、そのボーイフレンドで便利屋をしているジョーとともに暮らしていた。美しい湾にはカモメが群れ飛び、静かにないだ水面は光を浴びてカラフルに表情を変える。生活は貧しかったが、絵の才能に恵まれたフィンは、海や魚など豊かな自然の情景を描きながら、穏やかな毎日を楽しんでいた。
 ある日、スケッチブックを手にモーターボートで海に出かけたフィンは、突然、浅瀬に現れた男にはがいじめにされる。その男ラスティグ(ロバート・デ・ニーロ)は刑務所を脱獄した囚人で、フィンを脅して脱走の手助けをするように言う。
 その夜、フィンは言われるまま家を抜け出して、足の鎖を切るボルトカッターと酒とパンを運び、ボートを沖に出して彼を逃がしてやる。
 しばらくして、フィンはディンズムア夫人の邸宅に行くジョーに同行した。彼女はこの地方一の金持ちだが、30年前に結婚式の祭壇に一人取り残されるというつらい過去を背負っていた。婚約者が去ったその日から、彼女の時間は止まっていた。美しかった邸宅と庭園は、“失われた楽園”という名前の悲しさそのままに荒れ果てていた。そしてここは、フィンにとって運命的な出会いの場ともなった。
 ディンズムア夫人の姪エステラ。金髪を腰まで伸ばした美しい少女。わずか10歳ながら、彼女は上流階級の冷たい表情を身にまとっていた。やがて、夫人から、フィンをエステラの遊び相手として邸に来させるようにとの電話がくる。精一杯に正装し、再び屋敷に入っていくフィン。着飾って厚化粧し、ラテン音楽に合わせてダンスを踊るディンズムア夫人(アン・バンクロフト)。彼女はフィンにダンスを踊るように命ずるが、踊れないフィンはかわりに絵を描くと言う。はがした壁紙の裏にさらさらと描かれる生き生きとした少女の肖像。二人との出会いに、フィンの夢は膨らんでいった・・・。


【レビュー】

とても映像が美しい映画です。

原作は1861年に執筆されたイギリスの文豪チャールズ・ディケンズの長編小説で、1946年にデヴィッド・リーン監督の手で一度映画化されています。こちらの方はほぼ原作に忠実でした。

本映画でも大筋のストーリーは原作に沿ってはいますが、原作の舞台が18世紀初頭のイギリスという事もあり、流石に登場人物の職などは現代風にアレンジされ、特にフィンが画家として大成功する下りなどは完全にオリジナルとなっています。しかし逆にこのオリジナル部分がしっかりと原作のコアな部分、すなわち貧乏だった少年が数奇な運命で成功を手にした時、流される事無く人間として成長していく、そのドラマをしっかりと描いているので破綻なく物語が組み上げられています。下手をすればただの”あしながおじさん”になってしまう所をそうさせ無かったのも、キュアロン監督の手腕でしょう。

また映画全体を通して感じるのはとても"アート"にこだわっていること。特にフィンとエステラが初めて出会う屋敷の庭園の木漏れ日や、とても幻想的なファースト・キスの水飲み場での"陽の光"の使い方など、数え上げれば切が無いほど、CGなどに頼らない自然の美しさを引き出しています。さらにフィンの描く絵に近代画家であるフランチェスコ・クレメンテの作品を用いているあたりも、アート性に強いこだわりも持っていることが分かります。

そしてこの映画で最も良かったのが、クリス・クーパー演じるジョーの存在です。ロバート・デ・ニーロも良かったのですが、田舎の人情味溢れる素朴なジョーをクリス・クーパーが見事に演じ切っており、パーティーの一幕では思わずホロリとしてしまいました。


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