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クローズZERO II

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同上

評価 ★★★★★|★
種別 アクション/バイオレンス
製作年 2009
製作国 日本
配給 東宝
監督 三池崇史
出演 小栗旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、金子ノブアキ、高岡蒼甫、桐谷健太、遠藤要、山田孝之、高橋努、鈴之助、上地雄輔、岸谷五朗、阿部進之介
【ストーリー】

不良の巣窟・鈴蘭男子高校、別名・カラスの学校。
いまだかつてその頂点に君臨し、群雄割拠の不良達をひとつに束ねた者は存在しない。そんな鈴蘭を二分する対立勢力によって、史上最大の抗争が巻き起こった。
前人未到の鈴蘭制覇を狙う転入生・滝谷源治が、OBのチンピラ・片桐拳らの協力を得て旗揚げした新勢力「G・P・S(ゲンジ・パーフェクト・制覇)」。
対するは、“百獣の王”と呼ばれる怪物・芹沢多摩雄率いる最大勢力「芹沢軍団」。
壮絶な闘いの果てに源治が芹沢を倒し、軍配はG・P・Sにあがった。
勢いづいた源治は、残る“最強の男・リンダマン”こと林田恵との頂上決戦に挑んだが、その圧倒的な力を前に敗北を喫してしまう。
それから数ヶ月・・・
鈴蘭高校に、「殺しの軍団」と恐れられている鳳仙学園からの刺客が現れた。
かつて両校に影を落とした“血の抗争”・・・
その哀しき因縁が新たなる抗争の火種と化して、固く守られていたはずの休戦協定がついに破られる。
トップに君臨する鳴海大我を中心に、一枚岩と化した鳳仙学園による侵攻が始まった。
リンダマンとの勝負に固執するあまり周囲が見えなくなっている源治、空中分解寸前のG・P・S、沈黙を守る芹沢軍団、好き放題の1年グループ...まるでひとつにまとまる気配も無いまま、鈴蘭高校はかつてない危機を迎えることに。
そして1年生にして幹部入りを果たした鳳仙のスーパー・ルーキー、美藤竜也は、この機にどう動くのか?
...いま、鴉達の新たなる戦いが始まった。


【レビュー】

何気に“人の上に立つことの難しさ”を表現している映画です。

前作「クローズZERO(原作:高橋ヒロシ)」で滝谷源治(小栗旬)が芹沢多摩雄(山田孝之)を下し、鈴蘭のトップに立った後の続編として、鳴海大我(金子ノブアキ)率いる鳳仙学園と覇権を争う物語となっています。

源治は腕力で鈴蘭トップとなったものの、人望がある訳ではなく鈴蘭はバラバラ状態。そんな状態で一つにまとまった鳳仙と戦えるわけもなく、どのようにバラバラの鈴蘭を源治がまとめていくのかが今回のストーリーとなっています。

登場人物が多く把握が大変なので、前作を見ておく必要がありますが、それぞれキャラが立っているので覚えるのに苦労は要らないと思います。

良かった点は三池監督の手腕が光る暴力シーン。男と男が拳を握り締めて殴りあう事がメインな本作品で、もっとも力が入るのも当然ですが、一瞬のストップモーションから、早回しへと切り替えるタイミングが絶妙です。

現実では有り得ないような、トンでもない大技が決まるのもファンタジーとして許容範囲だと思います。

また、川西昇(阿部進之介)に拳銃で襲撃され、瀕死の重傷を負った滝谷英雄(岸谷五朗)が川西を許すシーンと、ラストで源治がとある人物を許すシーンを重ね合わせて、トップに立つ人間の“懐の深さ”の重要性を表現し、源治の成長を表現したプロットも良かったと思います。

逆に今一なのは、鈴蘭と鳳仙が激突するシーンです。

主要人物はしっかりスコープを当てて“らしく”殴り合っているのですが、バックの雑兵役の殴り合いがいい加減になっていることです。バックを司る彼らも必死の殴り合いをしているはずなので、もっとエキストラの動きにも注意を払って欲しかったです。

ちなみに前作では、教師や警察が一切出てこない割り切りを良しとしたのですが、これだけ大規模な戦闘や、火災が発生しても、全く彼らが登場しない事に違和感を覚えてしまうのは私だけなのでしょうか…。


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