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スターシップ・トゥルーパーズ

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STARSHIP TROOPERS

評価 ★★★★★|★★
種別 SF/アクション/戦争
製作年 1997
製作国 アメリカ
配給 Buena Vista International
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
出演 キャスパー・ヴァン・ディーン、ディナ・メイヤー、デニース・リチャーズ、ジェイク・ビューシイ、ニール・パトリック・ハリス、クランシー・ブラウン
【ストーリー】

時代は未来。ハイスクールを卒業したジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は地球連邦軍へ志願、機動歩兵隊に配属される。折りしも、巨大昆虫型エイリアン=バグズが地球に攻撃をしかけたきた。反撃すべく敵の母星に上陸した彼らを待ち受けていたのは、地平線を埋め尽くす途方もない数のバグ集団だった!


【レビュー】

違和感を覚えながら観る不思議な映画です。

監督は「ロボコップ」「トータル・リコール」のポール・ヴァーホーヴェンで、原作はロバート・A・ハインラインの同名小説です。彼はアイザック・アシモフやアーサー・C・クラークと並んでSF界の3大巨匠と言われています。

さて、この映画は観ていると何となく違和感を覚えることでしょう。それにはれっきとした理由があります。それはただひとつ、地球の危機を救うべく“バグ”の住む母星へ反撃に赴くヒーロー物のように見せかけ、痛烈に“戦争行為”を皮肉る風刺映画となっているからです。

その証拠にテレビでいいことばかりを並べて「一緒に君も戦おう!」なんて“兵隊を募集”するコマーシャルを大々的に放送しつつ、この映画がR指定にならなかったのが不思議なほどグロすぎる戦場の惨劇をこれでもかと別の番組で流すシーンを節目節目に挿入しています。

恋人に認められたいという不純な動機で入隊する主人公リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)が、実戦を経験しながら一人前の戦士に成長していく様を描いているかと思いきや、コマーシャルのシーン。リコの居る部隊がバグに追い詰められ絶体絶命のピンチになったと思いきや、現場の惨劇を放送するニュースのシーンなどなど。

感情移入しかかった頃を見計らってリセットにかかる。このタイミングが絶妙で観ている者の気持ちを不愉快にさせていきます。監督自らが語っていますが、あくまでも狙いは「戦争なんてヒロイックじゃない」と思い込ませることにあります。

そういう意味でこの映画は非常に良く出来てます。きっと「さあ一緒に君も戦おう!」は「さあ一緒に君も死のう!」の裏返し表現なのでしょう。


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