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人狼 JIN-ROH

人狼 JIN-ROH_ポスター
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同上

評価 ★★★★★|★
種別 SF/アクション/ドラマ/ロマンス/アニメ
製作年 1999
製作国 日本
配給 BANDAI VISUAL CO., LTD.
監督 沖浦啓之
出演 藤木義勝、武藤寿美、木下浩之、廣田行生、吉田幸紘、堀部隆一、仙台エリ、中川謙二、大木民夫、坂口芳貞
【ストーリー】

首都、東京。その強引な経済政策は、失業者と凶悪犯罪を急増させた。政府は反政府勢力掌握の為、首都圏に限り治安部隊を設置した。通称「首都警」と呼ばれる治安部隊は、加速拡大した。ところが、反政府勢力は、立法措置により非合法化し地下組織の道を辿った。そして地下組織は首都警との市街戦を繰り返した。世論は強大な武力で対抗する「首都警」を非難の的とし、結果、「首都警」は孤立を一層深めていった・・・。青年、伏一貴は、反政府鎮圧部隊「首都警」の一員である。伏はこれまで、闘争本能のみで生きる一匹の?狼?の様に人間としての一切の感情を切り捨て、自分を律してきた。しかし、或るとき、伏は潜伏する地下組織の追跡で、衝撃的な事件に遭遇してしまう。そして、この事件がきっかけで、彼は、彼自身の?内なる世界?に変化が芽生え始めた。更にその後、ひとりの女、雨宮圭との出逢いが、彼を思わぬ方向に導いてしまう。運命のように惹かれあい、そして・・・。


【レビュー】

押井守流の「赤ずきん」の映画化です。

監督は沖浦啓之ですが、本作品は押井守原作の「ケルベロス」シリーズの3作目にあたります。前2作はいずれも実写版で「紅い眼鏡」と「ケルベロス 地獄の番犬」になります。ちなみに押井守“原作”とは言いましたが、「ケルベロス・サーガ」は特に小説や漫画などがあるわけでは無く、第二次世界大戦でドイツ側枢軸国に敗れた日本をドイツが占領、その後占領下から抜け出し経済成長過程で社会問題化する武装闘争に対して組織される“首都警の特機隊”を軸とした、アナザーストーリー全体を指しています。

元々このシリーズ自体がかなりコアなファンが付く内容であり、決してメジャーな作品ではありませんので、シリーズ背景を押さえている人も少ないだろうという配慮からか、冒頭である程度の説明が入りますので特に違和感無くこの映画の世界観に入る事が出来ます。

ただこの作品を見ていて私が感じたのは、押井守が「ケルベロス」の世界観をバックにして「赤ずきん」を“映画化したかった”だけではないだろうかということです。それも近代化された方ではなく“原典の赤ずきん”を。そんな疑問が私は浮かびました。(ちょうど前2作も“狼”を軸に置いているので親和性も高いし)

ストーリーは良く練られており、サスペンス・アクション・ドラマ性のどれをとっても十分に見ごたえ有りますが、各組織の関連性や利害関係などは直ぐには頭に入らずストレスを感じるかもしれません。まあ分からなくても話に付いていける構成となっているので特に問題はありませんでしたが。

しかし最後は切なかったですね。

劇中で赤ずきんが“「針の道」と「ピンの道」”を選択するくだりが出てきて、ラストが予想出来てしまったのは残念でしたが。


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