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ベクシル 2077 日本鎖国

ベクシル 2077 日本鎖国_ポスター
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ベクシル 2077 日本鎖国

評価 ★★★★★|★
種別 SF/サスペンス/アニメ
製作年 2007
製作国 日本
配給 松竹
監督 曽利文彦
出演 黒木メイサ、松雪泰子、谷原章介、大塚明夫、朴路美、櫻井孝宏、森川智之、柿原徹也
【ストーリー】

 21世紀初頭。統一安全基準のないまま事実上解禁となったバイオ技術は人類に延命効果をもたらし、瞬く間に全世界へと広まった。同じ頃、ロボット産業も急速に発展を遂げ、特に日本は技術・生産面で世界を大きくリードし、あらゆる市場を独占していた。
 しかしこれらの技術の重大な危険性が指摘され、国際連合は厳格な国際協定を設ける。それを不服とし、日本は直ちに国際連合を脱退。
 そして、その後日本の取った行動は...。
 『日本鎖国』!
 2067年・日本はハイテク技術を駆使した完全なる鎖国をスタート。その後日本の情勢は謎のベールに包まれたまま、10年が経過していた...。
 そして2077年。日本では何が起きているのか?
 その真実を探るため、米国特殊部隊”SWORD”は、10年もの間ベールに包まれてきた日本へ潜入することを決意。その中にはファイタースーツに身を包んだ女性兵士、ベクシルの姿もあった。隊長レオンの指揮により、日本への潜入作戦を実行するSWORDのメンバー。しかし、その計画は全て、日本側に察知されていたのだった。
 「この10年間で君たちは初めての外国人旅行者だ」待ち構えていたのは、事実上日本を掌握している企業、大和重鋼のサイトウ。警備兵に取り囲まれたSWORDのメンバーは行き場を失うが、レオンの身を挺した行動と謎の日本人マリアの助けにより、ベクシルは潜入に成功した。
 そこでベクシルが目にした東京は、想像を遥かに越えた変貌を遂げていた。マリア達と行動を共にするうち、次第に明らかになっていく日本の姿。ベクシルは、大和重鋼が企む全日本、そして世界を巻き込んだ壮大な”実験”が進行していることに気づく。渦中に身を投じてしまったベクシルがとった行動は?
 日本は、そして世界は未来に希望を見出せるか?


【レビュー】

人間に感情移入がし難い映画です。

監督は「ピンポン」で大成功し「APPLESEED」をプロデュースした曽利文彦。

この映画は特に原作が有るわけでも有りませんが”鎖国”というアイデアは中々良く出来ていると思います。ハイテクを駆使し衛星からも遮断した完全鎖国。この発想はなかなか思いつきそうで思いつかないアイデアです。江戸時代に鎖国を経験した日本だけに思いついたのかも知れません。しかしその実は何とも自虐の歌だったとは・・。

この映画は、随所に突っ込みどころが満載なのですが、取りあえずストーリーもそれなりに楽しめ、さらにアクションシーンは見ごたえある出来なので、ある程度は目を瞑る方がいいでしょう。中でもAPPLESEEDから格段に進化したアクションシーンの数々は必見です。特に砂漠を疾走するバギーやブーストの掛かったファイタースーツなどのスピード感、「砂の惑星」のサンドワームそっくりなジャグの怒涛の猛追などは迫力満点です。曽根監督はハリウッドでもアクション監督を張れる才能がある気がします。

しかし、登場人物の表情が非常に乏しいのが難点。殆んどお人形のような無機質な表情のおかげで感情移入が殆んど出来ませんでした。むしろ昔スクウェア(現スクウェア・エニックス)が作ったフルCGアニメの「ファイナルファンタジー」の方がまだ表情が有ったと思います。同じ3Dライブアニメで作るならAPPLESEEDのようにアニメタッチにした方が馴染みやすくて良かったのではないでしょうか。

ところで題名は「ベクシル」ですが、途中からマリアが全面に出ていて主人公のベクシルの存在感が妙に薄かったのはわざとでしょうか?それとも構成ミスなのかな?


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