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STATE OF PLAY

評価 ★★★★★|★★
種別 サスペンス
製作年 2009
製作国 アメリカ/イギリス
配給 東宝東和
監督 ケヴィン・マクドナルド
出演 ラッセル・クロウ、ベン・アフレック、レイチェル・マクアダムス、ヘレン・ミレン、ロビン・ライト・ペン、ジェイソン・ベイトマン、マリア・セイヤー
【ストーリー】

気鋭の国会議員スティーヴン・コリンズのもとで働く聡明で美しい女性職員、ソニア・ベーカーが出勤途中の地下鉄で突然死亡する。スティーヴンと不倫関係にあったソニアの死は、メディアを大きく騒がせていた。一方、カルたちはドラッグ中毒の黒人少年が、裏通りで何者かに射殺された事件を追っているが、一見何の関係もないと思っていた2つの事件がつながる。


【レビュー】

終盤までは完璧だが、ラスト5分で失敗した完璧崩れの映画です。

監督は「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のケヴィン・マクドナルド。キャストは最近肉付きが良くなってきた演技派のラッセル・クロウ、そしてこの所ヒット作に恵まれないベン・アフレック、オスカー俳優ヘレン・ミレンと言った豪華布陣です。

この映画は元々イギリスBBC製作で放送されていた社会派サスペンスドラマ「ステート・オブ・プレイ?陰謀の構図?」をハリウッドがリメイクしたものです。

二つの無関係に見える殺人事件が裏で繋がる、国家的陰謀を軸にした骨太のサスペンスで、脚本には「ジェイソン・ボーン・シリーズ」や「キングダム」を手がけたトニー・ギルロイが参画しており、練りに練られたプロットは秀逸。

だったはずなのですが・・・。最後に目が点になる終わり方をしてしまい、それまでの点と点が繋がり線になっていく、流れる様な展開が台無しに…。一つずつ積み上げてきた積み木が崩れるような脱力感を最後に味わったのは残念でした。

過去の経験から生まれる鋭いカンに基づき、足で地道に裏を取るベテラン記者と、ネットで素早く情報を収集する、切れ者で野心家の新人記者との凸凹コンビや、真実を追究し放送していく立場にあるものの、利益も追求しなければならないメディアのジャーナリズムに対するジレンマも、見事に時代にマッチしていました。

また、真相を究明するには地道な努力しか無い事を、ベテランのカル(ラッセル・クロウ)は新人記者のデラ(レイチェル・マクアダムス)に諭し、それを受け入れこの事件の真相究明の過程で成長していく様も良かったです。

そしてクライマックスで全ての謎が、パズルのピースの如く次々と嵌って行き一枚の絵として完成していくその流れは文句の付けようが無いくらい完璧なプロットでした。

ここで終われば最高の出来だったのですが、ラストのどんでん返しで折角完成したパズルがバラバラになったうえ、結局その取って付けたようなラストを裏付ける真実はストーリー上殆ど解明されていません。

ラストを除けば、本当にすばらしいサスペンス映画だと思います。


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