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ベオウルフ/呪われし勇者

ベオウルフ/呪われし勇者_ポスター
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BEOWULF

評価 ★★★★
種別 アクション/アドベンチャー/ファンタジー
製作年 2007
製作国 アメリカ
配給 Warner Bros. Entertainment Inc.
監督 ロバート・ゼメキス
出演 レイ・ウィンストン、アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチ、ロビン・ライト・ペン、ブレンダン・グリーソン、アンジェリーナ・ジョリー、クリスピン・グローヴァー
【ストーリー】

世界を巻き込む”呪い”の連鎖は、一人の女の誘惑から始まる。

呪われた王国へ、男は海の向こうからやって来た。どんな戦士も適わなかった怪物グレンデルを倒し、名を馳せるために。鎧も武器も要らない。相手が素手なら、こちらも生身で戦うまで。そんな恐れ知らずの勇者に仕掛けられた甘い誘惑――「抱きなさい。――そして息子を授けよ。」手にしたものは莫大な富、永遠の力、そして偉大なる王の称号。しかし、栄光の先には恐るべき代償が待っていた――!


【レビュー】

ストーリーは良いがフルCG映像に違和感が残ります。

監督は「フォレスト・ガンプ/一期一会」でアカデミー賞を受賞したロバート・ゼメキス。「キャストアウェイ」以降どうもあまり良い作品を撮っている記憶がありませんが、やっぱり今回もさほど良い出来ではなかったようです。

ベオウルフの英雄譚は10世紀頃に完成したゲルマン叙事詩で、英文学最古典のひとつとして大英図書館に保管されています。内容は2部構成となっており、第1部は巨人グレンデルとの戦い、第2部では王になったベオウルフと竜との死闘ですが、本映画では1部から2部を通して扱っており、ストーリーは原作にほぼ忠実に作られているようです。

ただアンジェリーナ・ジョリー扮するグレンデルの母は、確か原作では夢の中に現れて誘惑する妖女だったような記憶があるので、このあたりは設定を変えているかも知れません。もしかしたら過去の映画と私の記憶が混同しているだけかも知れませんが・・。

フロースガール王(アンソニー・ホプキンス)からベオウルフ(レイ・ウィンストン)そしてその後へと続く、本作品のキーワードでもある"呪いの連鎖"の仕掛けはなかなか良く出来ていました。「歴史は繰り返す」とも言いますしね。このあたりは脚本が良く練られている感じがします。

このベオウルフの英雄譚はすでに1998年と2005年に2度映画化されていますが、今回ロバート・ゼメキス監督はわざわざ"パフォーマンス・キャプチャー"という技法を使って撮影し、その動きをCG化することで実写では難しい空飛ぶドラゴンとの死闘を映像化したのは一つの成功と言えるかも知れません。

そういう意味では人間の動きをキャプチャーしたキャラクターの"動作"はかなり精巧に出来ているのですが、全編フルCG化したために"目"や"口"の動きなど表情を表す部分や、指先の繊細な動きなどの作りこみが甘く、なんか3Dゲームを見ているような感覚に陥ります。確かにファイナル・ファンタジーからの技術の進歩は感じられるのですが、無理に人間そっくりに作りこむことに意味があるのか、そこについては非常に疑問を感じる一作でした。


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