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ハゲタカ

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同上

評価 ★★★★★|★★★
種別 ドラマ
製作年 2009
製作国 日本
配給 東宝
監督 大友啓史
出演 大森南朋、玉山鉄二、柴田恭兵、栗山千明、高良健吾、松田龍平、遠藤憲一、中尾彬
【ストーリー】

あれから4年・・・・世界金融危機前夜
混迷する現代日本に、赤いハゲタカが舞い降りた!

かつて瀕死の日本企業を次々と買い叩きながらも、日本のマーケットに絶望した鷲津(大森南明)。海外生活を送っていた彼の元へ、大手自動車メーカー「アカマ自動車」を、中国系巨大ファンドによる買収危機から救って欲しいと、かつての盟友・芝野(柴田恭兵)が頼みに訪れる。名門「アカマ」の前に突然現れたのは、赤いハゲタカこと劉一華(リュウ・イーファ)(玉山鉄二)。巨額の資金を背景に鷲津を圧倒し続ける劉。彼の本当の狙いとは何なのか?世界金融危機前夜に幕を開けたハゲタカ VS 赤いハゲタカの壮絶な買収戦争。「日本が中国に買い叩かれる!?」という未曾有の危機に、鷲津はどう立ち向かうのか?


【レビュー】

かなり専門用語が飛び出すので最低限の知識を要する骨太ドラマです。

NHKで放送されていたドラマは“日本に必要な治療法”がテーマだったのに対し、今回は“会社は誰のためにあるのか”がテーマとなっています。はたして会社は“社員”のために有るのか、はたまた“株主”のためなのか、或いは一部の上層部のために存在しているのか?

これはステークホルダーの立ち位置により意見が分かれるものなので、私の個人的な意見は控えますが、かなり難しい問題です。でも“何のためにその会社で働くのか”に置き換えると、何となくそれぞれの立場で答えが出る気がします。

この映画での見所は2箇所でしょう。

一つは、守山が床に叩き付けた札束を劉が必死にかき集め、守山に「金を無駄にするな!」と迫るシーン。巨額のマネーを右から左に動かす劉ですが、貧困生活からのし上がった彼だからこそ、“1円を笑うものは1円に泣く”の意味を最も理解しているだと思うと、非常に心を打たれました。

そしてもう一つは終盤の鷲津と劉との手に汗握る攻防戦です。

グローバル化の波に乗り、失われた10年を脱したばかりの日本で猛威を振るった、外資系資本による企業買収が席巻していた2005年頃、国内にも同様の手口で企業買収を仕掛けては切り売りし、利鞘を稼ぐファンドが台頭して来たのは記憶に新しいと思います。

その後ウォール街を中心に、ジャンク債をパックにして販売した商品、かの有名なサブプライムローンが原因で、2007年の米国住宅バブル崩壊により64兆円もの負債を抱えて倒産したリーマンブラザーズ。このリーマンショクが原因で金融危機により世界同時不況となった2008年。

このあたりの流れを本編の終盤で鷲津が仕掛けますが、世界は一部の人間により支配されているというのを見せ付けられた気がします。

実際1997年のアジア通貨危機は、ドルペッグ制を狙い撃ちにした一部のヘッジファンドによる“空売り”から始まりました。ちなみに2004年にも同様の手口で日本が狙われた時は、政府の大規模市場介入で防衛されましたね。(別に鷲津は空売りのような違法行為はしてませんでしたけど)

また考えさせられるのが、この映画の中でもキーマンとなる派遣社員の守山(高良健吾)の扱いです。派遣社員を部品として扱う企業。私も詳しくは知りませんが、彼の衝撃の一言は実際にある話らしいのです。

しかしどうでもいい事ですが、劉率いるブルー・ウォール・パートナーズのロゴがゴールデン・ハーベストに見えて仕方ないのは私だけでしょうか・・・。


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