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007/慰めの報酬

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QUANTUM OF SOLACE

評価 ★★★★★|★
種別 アクション/サスペンス/スパイ
製作年 2008
製作国 イギリス/アメリカ
配給 Sony Pictures Entertainment Inc.
監督 マーク・フォースター
出演 ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、イェスパー・クリステンセン、ホアキン・コシオ、ジャンカルロ・ジャンニーニ
【ストーリー】

愛したヴェスパーに裏切られたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、M(ジュディ・デンチ)とともにミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追求するうち、その裏に潜む予想もしなかった複雑かつ危険な悪の組織の存在を知る。

捜査を進めるうち、MI6内の裏切り者とハイチの銀行口座の関連が判明。そこでボンドは人違いにより、美しく、気性の激しいカミーユ(オルガ・キュリレンコ)に出会うが、彼女もある復讐を胸に抱いていたのだった。彼女を通じボンドは、謎の組織の幹部で非情なビジネスマン、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)に接近する。

任務によりオーストラリア、イタリア、南米へと渡るうちに、ボンドは、グリーンが貴重な天然資源の一つを独占支配しようとたくらみ、亡命中のメドラーノ将軍(ホアキン・コシオ)と取引しようとしていることを突き止める。グリーンは自身の組織だけでなく、CIAおよび英国政府内の内通者までも操り、南米のある政府を転覆し、不毛とも見える土地と引き替えに、将軍にこの国の権力を与えることを約束していたのだった。

裏切り、殺人、策略が交錯するなか、ボンドは友人たちと手を組み、真実を解明するために戦う。しかし、自らの復讐のためには、CIA、テロリスト、そしてMにも先んじて、グリーンの邪悪な計画を解き明かし、そして阻止する必要があるのだった...。


【レビュー】

前作「007/カジノ・ロワイヤル」を見てから鑑賞しないと分からない映画です。

監督は「チョコレート」のマーク・フォースター。本作でシリーズ2度目となったボンド役のダニエル・クレイグは、黒のスーツをバリっと着こなし、何が起きても常に冷静沈着、ギャグは一切言わないシリアスを地で行くような完璧な役。

今までのボンドには無い新しい路線ですが、この映画自体も前作の1時間後から始まる2部作となっており、これまた新たな試みです。しかしこの設定のおかげで前作を見て復習しておかないと、話が良く見えず消化不良を起こしますので注意が必要です。

そんな私は復習をしておかなかった為に、映画の中盤くらいまでずっと前作の記憶をまさぐりながら鑑賞することになり、かなりストレスが溜まりました。

何しろCIAやドミニクのグリーン・プラネット、メドラーノ将軍率いる南米の反政府組織に英国政府といった、人物や組織の相関がややこしい上に、ストーリーも復讐をメインに置いてはいるものの結構複雑なので、気合を入れて見ないと置いてけぼり状態になります。

さらにラストのカットは何の脈絡も無い(一応冒頭で写真を抜き取るシーンがあるので全く無いわけではないが・・・)ので、一体ボンドは誰を追いかけていたのかが非常に分かりにくいのも難点です。

この辺は監督の手腕というよりも、ホール・ハギスの脚本に問題があるような気がします。例え世界が複雑な利害関係の上に成り立っていようとも、作品の内容自体はわざと難しくするような物でも無いので、もう少し丁寧に作りこんで欲しかった。

逆に良かった点はまずオープニング。ど派手なカーチェイスで幕を開けるオープニングは、観客を一瞬にして映画の世界に引きずり込むのに成功していますし、その後の尋問での衝撃の事実は、謎が謎を呼び深い闇を想像させます。

次にダニエル・クレイグが体を張ったアクションもそれなりに良く出来ていました。ただこれは「ジェイソン・ボーン」シリーズで使われた、細かいカット割りを非常に意識していたように見えるので、比較してしまうと「ボーン」の方が上ですね。

ところでミスター・ホワイトって結局逃げおおせたわけですが、これは3部作への布石なのでしょうか?


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