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デュプリシティ ?スパイは、スパイに嘘をつく?

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DUPLICITY

評価 ★★★★★|★★★
種別 クライム/サスペンス/スパイ
製作年 2009
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 トニー・ギルロイ
出演 ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、トム・ウィルキンソン、ポール・ジアマッティ、デニス・オヘア、トーマス・マッカーシー、キャスリーン・チャルファント
【ストーリー】

目覚しい成長を遂げているエクロイム社はライバルの老舗メーカーB&Rを蹴落とすため、元MI6のエージェントを雇い、元CIAエージェントをB&R社へスパイとして送り込む。
2転3転する企業存続賭けた熾烈な諜報戦!最後に笑うのは・・?


【レビュー】

騙し騙されまくり、最後は意外にも清々する映画です。

監督はあの「ジェイソン・ボーン・シリーズ」の脚本を手がけ、フィクサーで初めてメガホンをとったトニー・ギルロイ監督。

彼の時間軸を巧みに使った技法は「フィクサー」で体現済みですので、特にストレス無くストーリーを追いかける事が出来ましたが、初めて彼の作品を見る人にはやや分かり辛いと思います。

気をつけるポイントは、最初に現在を見せ次に過去に戻り、また現在に戻る手順を繰り返していくなかで、登場人物の顔をしっかり頭に入れ、どの陣営に属しているかを早めに把握してしまうことです。

逆にこの登場人物把握が出来ないと、折角のどんでん返しも面白さ半減となってしまう、正に諸刃の剣のようなプロットになっていますので、是非気合を入れて鑑賞してください。

この映画の面白いところは、普通のスパイ映画のような、ハイテクを駆使する国家間の諜報戦を軸にした壮大なテーマではなく、市場のシュアを大きく塗るかえる可能性が高い“ある新商品”の情報を入手しようとする側と、それを阻止する側との諜報戦がテーマになっていることです。

企業スパイなんて絵空事と思われる方も多いでしょうが、実際に日本最大の自動車会社の関係企業である某巨大企業に、お隣の某大国のスパイが潜入し、何十万件という設計情報を盗み出した事はあまりにも有名な話。

その直後からその企業と、某自動車最大手および関連会社への出入りのチェックが厳重になり、仕事がやり難くなったことを覚えています。鞄の中身のチェックは当たり前、封筒の中身まで確認されましたから・・・。

とにかくこの映画は、最後まで誰が騙して誰が騙されたのかが二転三転とするため、最後まで退屈せずに見ることが出来る良質のスパイ映画です。そして不思議なことに、騙されたのに意外とすっきりする不思議な映画でもあります。


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