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ミスト

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THE MIST

評価 ★★★★★
種別 ドラマ/ホラー/ミステリー
製作年 2007
製作国 アメリカ
配給 Broadmedia Studios Corporation.
監督 フランク・ダラボン
出演 トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン、アンドレ・ブラウアー、トビー・ジョーンズ、ネイサン・ギャンブル、ウィリアム・サドラー
【ストーリー】

 のどかな田舎町を襲った嵐が過ぎ去ったあと、不審な深い霧がゆっくりと街中を包んでいった。霧にのみこまれていく街をみつめながら、身動きが取れずにスーパーマッケットに取り残された人々。デヴィット・ドレイトンと幼い息子ビリーもそのひとりだった。時が経つと共に霧の中に何かがいることがわかり始めた。この世のもとのは思えない生物が、無数に蠢いていたのだ。生き残るためには、店内にいる人々が団結するほかに術はない。しかし、人間の本質上、それは可能なのだろうか?
 生物群団が襲撃すると、人々は恐怖とパニックに直面し、理性は音をたてて崩れ始めた。生物と必死に戦う者もいれば、殺される者もいる。恐怖に耐え切れず死を覚悟で店外に逃げ出す者もいれば、自殺する者もいた・・・。
 デヴィットと彼の賛同者たちは、霧に潜む凶暴な生物の群れと戦うと同時に、絶望に陥った人々の心を徐々に魅了していく狂信的なミセス・カーモディとも、対峙しなければならなかった。デヴィットたちは、かすかな希望を抱いて最終決断をする。
 それは彼らにとって、最良の選択だったのか? それとも呪われた運命だったのか? 衝撃のラスト・・・、意外な事実が判明し、未だかつてない驚愕の結末を迎える。


【レビュー】

後味の悪い映画です。

スティーブン・キング原作の映画は失敗すると言う逸話が有りますが、巷では本作品には成功例として認められているようです。

この映画は、極限状態では“人間ほど恐ろしい存在は無い”という事を伝えたいのだと思いますが、人間の凶暴性をテーマにした作品に、ダニー・ボイル監督の「28日後...」が有り、私はこちらの方が気に入っています。

そもそもこの作品でキーとなる“霧”ですが、まず連想されたのはジョン・カーペンター監督の1980年の作品「ザ・フォッグ」でした。霧の中に得体の知れない何かが存在する設定は、実際鑑賞してみて“そのまま引用されている”と思いました。

またスーパーマーケットでのやり取りを見ていた時はシチュエーションは全く違うとはいえ「28日後...」の焼き直しかと思いました。宗教色をかなり濃くし全く別のシークエンスで構成されていたため違うのかも知れませんが、メッセージは同じです。

確かにマーシャ・ゲイ・ハーデンの演技は大したものでしたが、無宗教の多い日本人には、あの狂信的な雰囲気は生理的に受け付けないような気がします。正直私は映画の世界へ引き込まれる事無く、傍観者として眺めていました。

またラスト直前の“何者”かの全体像が判明した時は「クローバーフィールド」だったのかと思ってしまいました。まあ原作の方が多分先なので、「クローバーフィールド」がこの正体をこっそり使ったのかも知れませんが・・・。

ちなみに衝撃のラストは原作には有りませんが、原作から変更する事を極端に嫌うスティーブン・キングが、変更を快諾したほどの内容ということです。

ただ私には、後味の悪さが残っただけなのですが・・・。


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