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BEYOND BORDERS

評価 ★★★★★|★
種別 戦争/ドラマ/ロマンス
製作年 2003
製作国 アメリカ
配給 Nippon Herald Films Inc.
監督 マーティン・キャンベル
出演 アンジェリーナ・ジョリー、クライヴ・オーウェン、ライナス・ローチ、テリー・ポロ、ノア・エメリッヒ、ティモシー・ウェスト、ケイト・アシュフィールド
【ストーリー】

裕福な人々が集う華やかなパーティ会場に、痩せ細った難民の少年を連れた医師ニック(クライヴ・オーエン)が突然入り込んできた。彼は人々の偽善を辛辣に非難し、難民支援の打ち切りに抗議する。夫とその場に居合わせたサラ(アンジェリーナ・ジョリー)は衝撃を受け、なんとか難民の助けになりたいと、私財をなげうって援助物資を調え単身エチオピアのキャンプへ向かう。想像を絶する過酷な現実に茫然となりながらも、再会したニックやその仲間たちの懸命な救援活動に接して、サラは新しい生き方を見出すのだった。


【レビュー】

ロマンスが無ければもっと良い映画だったのに・・。

監督は「007:ゴールデンアイ」で一躍脚光を浴びたマーティン・キャンベル。彼の経歴を見るとアクション色が強い映画が得意なようですが、今回は難しい”難民”ものを扱った社会派ドラマに挑戦しています。

主人公のサラを演じるのは、この映画をきっかけに私財を数百万ドルも寄付して慈善事業を始めたアンジェリーナ・ジョリーで、実際彼女はカンボジア難民を自分の養子として迎えています。そんな彼女が演じる役はお金持ちのお嬢様から転身しUNHCR(国連難民高等弁務官)になった一人の女性なのです。

映画とはいえ、彼女が乗り込む先で見せ付けられる現地の状況は目を覆いたくなるような惨状で、それゆえに観客へ訴えかけるインパクトは大きく、一定のメッセージ効果を上げていると思います。実際に難民キャンプをいくつも視察してまわっているアンジーだからこそ、迫真の演技ができるのでしょう。

そういった意味では、利権や政治上のコンフリクトの最大の犠牲者たる難民や、きれい事ばかりでは通用しない現地の生々しさなどを巧く描けていると思いました。

ただし私的には、この作品の中に一線を超えるロマンスは不要だったと思います。テーマである献身や自己犠牲、人間愛をあのラストに繋げるための伏線であることは分かるのですが、折角ここまで難民救済のメッセージ色を巧く描いてきたのに、このロマンスの為にハリウッド製エンターテイメントになってしまった感じがします。

ここだけは踏みとどまって欲しかったなぁ。


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