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WXIII 機動警察パトレイバー

WXIII 機動警察パトレイバー_ポスター
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同上

評価 ★★★★★|★
種別 SF/クライム/サスペンス/アニメ
製作年 2001
製作国 日本
配給 松竹
監督 高山文彦
出演 綿引勝彦、平田広明、田中敦子、穂積隆信、拡森信吾、大林隆之介、冨永みーな、古川登志夫、池水通洋
【ストーリー】

レイバーを狙う奇妙な破壊活動が続く東京湾沿岸。城南署の刑事、久住と秦はその捜査に難航していた。そんな中、秦は大学講師の冴子に出会う。秦は冴子との時間を重ねるうち、次第に彼女に惹かれていった。捜査の途中、久住と秦は湾岸に浮かぶ備蓄基地で次々と人間を食い殺す“怪物”に遭遇する。この“怪物”こそがレイバー連続襲撃事件の犯人なのか。残された“怪物”の肉片から判明した事実が、すべての状況を一変させた。事態は警視庁、防衛庁、特車二課まで巻き込み、やがて秦の知らない冴子の姿が浮かび上がる。明かされていく驚愕の真実。暗躍する自衛隊の影。様々な思惑が交錯する中、再び“怪物”が東京湾に上陸する。この悲しい戦いに決着をつけるため、イングラムが立ち上がる・・・!


【レビュー】

パトレイバーとは別物としてみるとそれなりに完成度の高い映画です。

総監督に「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」で高評価を得た高山文彦、監督に遠藤卓司という布陣。過去2作品の押井守監督は今回ノータッチですが、全体を通した雰囲気に何となく押井色が出ていたように感じたのは私だけでしょうか・・・。

この作品は、パトレイバーの劇場版パート3の位置づけでは有りますが、特車2課の面々はクライマックスまで殆ど出てきません。そのかわり、ゆうきまさみ原作(漫画)の“廃棄物13号”を軸に、2人の刑事が解決していくバディムービーのプロットになっており、確かにパトレイバーの話と言えばその通りです。

ちなみに題名の“WXIII”とは“Wasted Thirteen”、つまり“廃棄物13号”の意味ですね。

特車2課の面子やパトレイバーが殆ど登場しないため、原作では対極を成していた黒いレイバーこと“グリフォン”は完全に設定から外されており、その代役?として重要な役割を果たすのが、なんと“テープ”と言う設定でした。

一応コミック版で廃棄物13号は読んでいるのですが、すでにうろ覚えの状態だったので、岬冴子(田中敦子)が出てきても勘が働かず完全スルー。まあ、その方がサスペンス性が上がるので、結果としては良かったのかも知れませんが。

おかげで真相を知ったときは、“少し”だけ感動を覚えましたし、クライマックスの悲劇も、“やや”胸苦しく感じることが出来ました。そう、少しだけ・・・。

では、なぜ“少し”なのか。理由は本当に単純。

全体のプロットも良く出来ていると思うし、CGを随所に絡めた映像も、川井憲次の担当する音楽も良かったのですが、全体を通しての人物描写が弱く、スクリーンの中でキャラが生きている感じがしないのです。

最後の悲劇で観客から感動を引き出すのなら、最も重要な人物の感情の起伏を、特に岬冴子と秦真一郎(平田広明)の、2人の関係を深く描くことが出来ていれば、恐らくクライマックスで大いに感動し、涙できたのかも知れません。

出来は良いだけに、勿体無かったと思います。


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